これから飲食業をはじめるにあたって、キッチンカーでの開業を検討している方はいるのではないでしょうか。テナントを借りて飲食店を始めるよりも手軽にはじめられそうですが、どれくらい稼げるものなのか気になりますよね。
今回は、キッチンカー事業で得られる年収について解説します。キッチンカー事業が気になっている人は、ぜひ参考にしてください。
目次
キッチンカーの平均年収
キッチンカー事業を行っている人の平均年収は、700万円程度といわれています。なかには、月々100万円以上、年収1,000万円を超える人もいるそうです。
何とも夢のある話ですが、キッチンカー事業を始めれば、誰でも年収700万円になれるわけではありません。毎月給料が支払われる会社員とは違い、キッチンカーで働く人の年収は売上に大きく左右されるためです。
キッチンカーの集客力やコストは、出店場所やメニューなどによって変動するので、うまくいかなければ赤字になる可能性もあります。
とはいえ、キッチンカー事業の中間層の年収は400~500万円程度なので、現在年収が400万円未満の人は、営業や販売方法の工夫によって年収がアップするかもしれません。
キッチンカーで年収が高い人の特徴
キッチンカーで年収を上げている人は、より多くの利益を確保するために、売上アップやコストダウンのための工夫をしています。特に、以下の点に取り組んでいることが特徴です。
・出店場所の選定
・営業方法の模索
・飲食業界のトレンドをキャッチする
・SNSを活用した宣伝
安定した売上を期待できる出店場所の選定が重要です。また、自店に合った営業方法を掴み、顧客のニーズに応えることができれば、売り上げアップにつながるでしょう。飲食業界のトレンドを常に意識し、独自のメニューをつくることも、他店との差別化になります。
常に同じ場所に出店しているわけではないため、SNSを使って自店やメニューの宣伝をして来店を促し、常連客の獲得に成功している人も多いです。
キッチンカーで収入をアップさせる4つのポイント
キッチンカーの運営で年収をアップさせたいのであれば、以下の4つのポイントを押さえることが重要です。
・集客力の高い場所に出店する
・商品の提供スピードを上げる
・目立つ看板やPOPでアピールする
・SNSやホームページで宣伝する
それぞれのポイントについて、詳しく見ていきましょう。
1.集客力の高い場所に出店する
キッチンカーで年収アップを狙うときに最も大切なのが、出店場所選びです。キッチンカーはテナントを借りる必要がない代わりに、出店場所を選定する必要があります。
イベントやオフィス街、マンションの一画など、集客の見込みがある場所を探してみましょう。
キッチンカーの強みは、気軽に移動できることです。もし売上が思うように上がらない場合は、出店場所を変更することも考えてみましょう。
2.商品の提供スピードを上げる
同じ商品でも、30分で10食しか提供できないキッチンカーと、30食提供できるキッチンカーでは売上が大きく変わります。キッチンカーで年収アップを望むなら、商品の提供スピードをアップすることも大切です。
・食材や器具の位置を決める
・整理整頓して作業スペースを十分に確保する
・あらかじめ食材をカットしておく
・短時間で作れるメニューにする
上記のようにいろいろと工夫して、効率的に商品を提供できるようにしておきましょう。
3.目立つ看板やPOPでアピールする
キッチンカーがただ止まっているだけでは、周りから見てどんなお店であるのかわかりません。大きく目立つ看板やPOPを用意して、周囲にアピールすることも重要です。
通りすがりにパッと目に入るように、大きくわかりやすい看板にすることを意識しましょう。食欲が刺激されるような写真を掲載するのも効果的です。
ハロウィンやクリスマスなど、季節のイベントに合わせた飾り付けをしたり、限定メニューを提供したりするのも良いでしょう。
4.SNSやホームページで宣伝する
キッチンカーは売上が期待できるイベント会場の周辺や、曜日によって異なる場所に出店できるのがメリットです。一方、出店場所や出店日が固定されていないため、リピーターがつきにくい特徴があります。
そこで、一度来てもらった人や興味を持ってくれた人へ向けて、TwitterやInstagramなどのSNSで宣伝しましょう。あらかじめ1ヶ月の出店スケジュールを告知しておくのがおすすめです。
また、ホームページを開設すると、より詳細な情報を伝えることができます。出店予定やメニュー紹介、開業に至るまでの経緯などを掲載しておくと、お客様の関心や共感をより高められるでしょう。
SNSやホームページからは、イベント主催者から出店依頼がくる可能性もあります。問い合わせフォームやメールアドレスを掲載し、連絡先を明記しておきましょう。
キッチンカーで売上を上げるメニューの作り方
キッチンカーの売上を上げるには、メニューに工夫を凝らすのが効果的です。ここからは、売数や単価アップに役立つメニューの作り方を紹介します。
季節感を意識する
飲食業では、季節感が重要です。キッチンカーでも例外ではなく、夏はドリンクやアイスなどの冷たいメニューが、冬は暖かいドリンクなどに人気が出る傾向です。
旬の素材を使ったメニューを採用したり、トッピングを変えたりするのもおすすめです。人気チェーンの季節限定メニューも参考にして、取り入れてみてください。
お客様を飽きさせずに、楽しんでもらえることを意識すると良いでしょう。
客単価が高くなる工夫をする
客単価を意識することも重要です。
メニュー自体の単価を上げる方法のほか、サイドメニューやトッピングなど付加価値をつける方法もあります。例えば、トッピング+200円、大盛+100円などにすれば、単価を上げられます。
また、セットメニューを作ることも有効です。例えば、500円のフードと300円のドリンクがあれば、フードとドリンクのセットを700円としたりフード2個で900円にしたりすれば、お得感が出ます。
松竹梅メニューを取り入れる
メニューの価格を3段階に設定して、いわゆる松竹梅メニューを販売することも売上アップにつながります。
このとき、一番購入してほしい価格を竹に設定してメニューを作るのがおすすめです。3段階の価格があると、直感で中間の価格を選ぶ人が多いといわれています。
また、3段階があることで選ぶ楽しみができ、購入意欲を上げられるというメリットもあります。例えば、竹の価格のメニューを買ってみて美味しければ、次はワンランク上の松を買ってみようと考える人も出てくるでしょう。
キッチンカーのメニュー作りについては、以下の記事でも詳しく解説しているので、併せてご覧ください。
キッチンカーの成功は商品で決まる。メニュー作りの3原則とは?
キッチンカーでコストを抑えるための工夫
収入を上げるためには、たくさん商品を売るだけでなく、コストを削減することも重要です。ここではキッチンカーのコストを抑えるための工夫を紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。
仕入れ先の選定をする
同じ食材でも、業者によって価格が異なります。複数の仕入れ業者から見積もりを取り、より良い条件の業者を選びましょう。
長期保存できる食材であったり、複数のキッチンカーを営業したりする場合は、まとめて仕入れることで価格交渉ができる可能性もあります。
また、キッチンカーでは商品を提供する容器や調理器具といった備品、消耗品も必要ですが、開店してすぐはどれくらいの数を使うかがわかりません。
思ったより使いづらい、大きさが合わなかったなどの理由で変更する可能性もあるので、いきなり大量に備品や消耗品を購入するのは避けて、小ロットで試してみるのがおすすめです。
初期費用を抑える
初期費用を抑えることも、キッチンカーのコスト削減につながります。キッチンカーの開業にかかる初期費用は、300万~400万円程度が相場です。また、車両の大きさや内容によって
どのようなメニューを提供するかで変動しますが、最低限以下の費用は必要になるでしょう。
・キッチンカーのレンタル費用
・調理器具や容器などの、備品や消耗品購入費用
・食材の購入費用
・看板、POP、チラシなどの販促費用
キッチンカーを購入する場合は中古でも数百万円かかることがあり、さらに初期費用が高くなります。商業施設の駐車場やイベントなどで出店する場合は、別途出店料も必要です。
一般的に、テナントを借りて飲食店を開業する場合、小規模な店舗でも1,000万円前後の初期費用がかかるといわれています。それと比較するとキッチンカーの初期費用は安いですが、なかには負担に感じる人もいるでしょう。
もし銀行から融資を受けて開業した場合、売上から返済しなくてはならないため、さらに負担が増大します。できる限り初期費用を抑えれば、金銭的な負担を軽減でき、手元に残るお金を増やせます。
初期費用についてお悩みの方は、以下の記事で初期費用について詳しく解説していますので、併せてご覧ください。
キッチンカーと屋台の違い!初期費用を安く抑えてはじめるなら?
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まとめ
キッチンカーの平均年収は700万円、なかには1,000万円以上を稼ぐ人もいます。中間層でも年収400~500万円程度なので、人によってはキッチンカーを開業することで、年収アップを目指せるでしょう。
とはいえ、キッチンカーの年収は、売上に大きく左右されます。思うように集客できなかった場合、赤字になってしまうかもしれません。今回紹介した内容を参考に、赤字にならないよう堅実に営業しましょう。自分で1から始める自信がない人は、ぜひHIRAKELもご検討ください。