パン屋は、コンテナハウスでも開業が可能です。コンテナハウスを活用すれば、内外装の自由度も高く、自分好みのパン屋が開業できます。
しかし、そこで気になるのは、費用の問題です。ここでは、コンテナハウスでパン屋を開業する際に必要な費用と費用を抑えるためのポイントを紹介します。
目次
コンテナハウスでのパン屋開業にかかる費用は最低でも1,000万円
コンテナハウスでパン屋を開業するには、コンテナハウスの建設費用や内装費用、設備費用など、最低でも1,000万円の資金が必要です。それぞれの内訳と費用の相場を紹介します。
コンテナハウスの建設費用:500万円程度
コンテンハウスの建設費用は、本体代だけでなくさまざま項目で費用が加算され、最低でも500万円程度の費用がかかります。
本体代
まず、コンテナハウスの本体代です。コンテナハウスの費用は、基本的に大きさによって異なります。また、中古や新品などコンテナハウスの状態によっても価格が違うため、注意しましょう。
12ft | 約16万円〜 |
20ft | 約18万円〜 |
40ft | 約28万円〜 |
土地代
コンテナハウスを建てるためには、土地が必要です。土地の広さによっても費用は異なりますが、もっとも費用が前後するのは、購入する土地のある場所です。
実勢価格や公示価格などを参考にしながら、予算範囲内に収まるかしっかり検討する必要があります。もちろん、すでに土地がある場合は、新たに費用はかかりません。
運送費
運送費は、コンテナハウス本体を購入した業者から設置場所まで運ぶ費用です。距離やコンテナハウスの台数、サイズによって費用が異なります。
土地や周辺道路の広さによっても価格が異なる場合があるため、見積もりなどでしっかりと確認しておきましょう。
とくに、コンテナハウスを運びにくい場所や狭い道路を通過しなければならない場合は、費用が跳ね上がるケースもあります。
基礎工事費
基礎工事費は、コンテナハウスを安全に設置するために必要な工事です。設置場所が、平坦地か傾斜地かによっても費用が異なります。
地盤の状態や周辺の状況によっては、追加工事や重機が必要となるため、見積もりでしっかりと確認することが重要です。
給排水繋ぎ込み
コンテナハウスでパン屋を開業する場合、給排水設備の導入は必須です。また、給排水繋ぎ込みに関する工事の費用は、コンテナハウスの建設費用に大きく影響します。
例えば、水道菅からコンテナハウスの設置場所が遠く離れている場合は、水道の引き込み工事だけで500万円以上かかることもあります。
土地の条件によって大きく変動する部分であるため、土地を決める段階で詳しく調査しておくようにしましょう。
内装費用:100万円程度
パン屋では、お客様の滞在時間が比較的短いことやイートインが目的ではないことから、ほかの飲食店と比べて、かかる内装費用は少ないといわれています。
とはいえ、内装は好みによる部分が大きいため、こだわればこだわるほど内装費が高くなることは事実です。
パン屋に必要な内装は、床や壁紙、家具、内装設計費用など、少なくとも100万円程度かかることを覚えておきましょう。
設備費用:400~800万円程度
パン屋を開業するには、厨房設備はもちろん、レジ関連の設備も導入しなければなりません。とくに、パンを製造する厨房設備は、費用が大きくかかる部分でもあります。
厨房設備
パンを焼くオーブンや生地をこねるミキサー、揚げ物用のフライヤーなどの厨房設備は、パンを製造するために必須です。
家庭用の機器とは異なり、1台数十万円以上することがほとんどであるため、大きな費用がかかります。販売予定のパンの種類や製造時間などを考えて、設備の導入を検討しましょう。
レジ関連設備
パンを販売する上で、レジ関連の設備も導入しなければなりません。レジはもちろん、売上計算や顧客管理などの事務作業を行うためのパソコン、持ち帰り用の袋やレシートのロールなどがレジ関連設備に当てはまります。
近年ではタブレット端末を導入してレジ関連の費用を抑える人も多いです。
なお、コンテナハウス店舗開業に必要な資金やコンテナハウスの特徴については、以下の記事でも詳しく解説していますので、併せてご覧ください。
パン屋の開業には運営費も必要
パン屋の開業には、上記で紹介した初期費用のほかにも、月々の運営費がかかります。運営費の内訳はさまざまですが、パン屋では人件費、原材料、水道光熱費、広告宣伝費などが一般的です。
パン屋を開業したてのときは、すぐに売上が安定するわけではないので、数ヶ月分の運営費用も忘れずに用意しておきましょう。
パン屋の開業費用を安く抑えるには?
パン屋を開業するとき、費用はできるだけ安く抑えたいものです。開業資金に不安がある人は、安く抑えるポイントを知っておきましょう。
設備を中古またはレンタルで揃える
パン屋の開業に必要な設備に強いこだわりがない場合は、中古品を購入したりリースを活用してレンタルしたりするのがおすすめです。中古品やリースでも、使い出すと新品との違いをほとんど感じることなく快適に使えます。
ただし、冷蔵庫やミキサーのように内部にモーターが組み込まれている設備の場合は、中古品は避けるほうが良いでしょう。モーターは、古くなると故障しやすくなるため、保証期間が短い中古品の購入は、おすすめできません。
リースを利用する場合は、壊れたときの保証や対応などをあらかじめ確認してから契約するようにしましょう。
コンテナハウスに必要な厨房機器については以下の記事でも詳しく解説していますので、併せてご覧ください。
融資をうまく活用する
上述したとおり、コンテナハウスでパン屋を開業するには、最低でも1,000万円程度の初期費用がかかります。また、初期費用のほかにも運営費用も考えなければならず、なかなか開業に至らないという人も多いです。
そんなときは、融資をうまく活用してみましょう。資金調達先におすすめしたいのが、日本政策金融公庫です。
日本政策金融公庫は、日本政府が運営している金融公庫で、銀行のビジネスローンに比べ金利が低く設定されています。必ずしも融資してもらえるとは限りませんが、全国に支店があるので窓口で一度相談してみましょう。
また、初期費用を抑えつつ飲食店を開業したい方は、コンテナ型店舗もおすすめです。 低リスクで購入、レンタルもできるのでこれまで飲食店や屋台を経営したことがない方でも安心です。
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