コンテナハウスで飲食店を開業してみたいという方は多いのではないでしょうか。しかし、コンテナハウスでの開業するのであれば、きちんとデメリットを知っておくことが大切です。
この記事では、コンテナハウスで店舗開業するデメリットと、開業で押さえておきたいポイントを紹介します。
目次
コンテナハウスで店舗を開業するデメリット
コンテナハウスは一般的な店舗と比べると開業しやすいと思っている方も多いでしょう。しかし、実際には費用面や設置などにデメリットもあり、多くの方がイメージしているよりも簡単ではありません。
ここでは、コンテナハウスで店舗を開業するデメリットを3つ紹介します。
費用は一般的な店舗とそれほど変わらない
コンテナハウスでの開業は費用がかからないイメージをもっている方もいますが、思っているほど安価で開業できない点に注意しましょう。
コンテナハウスでの開業には建築基準法に基づく確認申請が必要です。コンテナを店舗に使用する場合は、一定の基準を満たしていなければなりません。
安価な海外輸送用のコンテナ、中古のコンテナは建築基準法を満たしていないケースが多く、基準をクリアするには新品のコンテナを購入する必要があります。
そのため、コンテナハウスを設置する際の費用は、木造の建築費用と変わらないこともあります。
また、開業においては店舗の土地代、内装・外装費、飲食店なら材料や調理器具の費用も必要です。
設置場所が限られる
コンテナを購入したら、設置場所に移動して運ぶことになります。コンテナはサイズが決まっているので、基本的には大きさを自由に変えることはできません。
また、コンテナを運ぶための道路、運べる環境かどうかも重要です。コンテナ輸送車が入らないような、狭い場所には設置できません。
パーツとして運んで、現地で組み立てるコンテナもありますが、かかるコストも大きくなってしまいます。
移設はできるが簡単ではない
「コンテナハウスは気軽に移設できる」というイメージをもっている方も多いと思います。しかし、店舗として利用するコンテナハウスの移設は簡単ではありません。
コンテナハウスを移動できる状態に整えるには、水道や電気などのライフラインをすべて外さなくてはいけません。また、移設においては、土地の購入費用や新たな設備も確保する必要があります。
しかし、一般のお店よりは移転が簡単なのは事実です。店舗の内装や外装を変えずに移転できる点はメリットといえます。
おしゃれなコンテナハウスを活用した店舗作りについては、以下記事にて詳しくご紹介しておりますので、ぜひご覧ください。
実はデメリットじゃない?コンテナハウスの店舗でよくある誤解
コンテナハウスの機能性や安全性に、さまざまな不安をもっている方もいるでしょう。しかし、なかには一般的な建物と変わらなかったり、優れていたりする点もあります。
ここでは、コンテナハウスでデメリットだと思われがちな、よくある誤解を紹介します。
「夏は暑くて冬は寒い」
コンテナハウスは「断熱性に劣るのでは?」と考えている人もいるかもしれませんが、マンションや戸建てと構造上は同じなので、断熱工事を行えば夏も冬も快適に過ごせます。
断熱工事は、主に以下の3種類です。
・内断熱
・発泡ポリウレタンフォーム
・外壁断熱
内断熱はグラスウールとウレタンフォームを断熱材として用います。外壁断熱に比べ、エアコンですぐに涼しくなるのがメリットです。しかし、断熱材のすぐ外側に外壁があるので、「日射や外気の影響を受けやすい」「結露しやすい」といったデメリットがあります。
発泡ポリウレタンフォームは、コンテナの内壁に発泡ポリウレタンフォームを直接吹きつける工法です。気密性が高く、断熱性能に優れています。しかし、コストがかかりやすい点がデメリットです。
外壁断熱は建築用コンテナの外側に外装パネルを貼りつける工法です。結露しにくく、断熱や気密処理が簡単というメリットがあります。しかし、施工コストがかかりやすく、外面を覆う工法になるためコンテナの外壁の特徴を失ってしまいます。
「経年劣化が早い」
コンテナハウスは鉄でできているので、錆びやすく、経年劣化が早いと思っている方もいるかもしれません。しかし、木造・鉄筋にかかわらず、建物はメンテナンスをしなければ劣化してしまいます。
コンテナハウスもきちんと防錆加工やメンテナンスを行えば、長く使い続けられます。
「地震や台風に弱い」
コンテナハウスは「地震や台風などの自然災害に弱い」というイメージがありますが、コンテナハウスは重量鉄骨で作られているため、耐久性に優れています。
コンテナハウスは倒壊のおそれが少なく、シェルターとしても活用できるほどです。実際に災害時の難民受け入れにも活用されています。
「天井が低い」
「コンテナハウスは天井が低いのでは?」と思われることもありますが、実際にはそれほど低くありません。
コンテナハウスの高さの内寸は標準的なもので2.4m、ハイキューブ型で2.7mほどあります。断熱材を入れると少し天井高は下がりますが、一般的な住居と変わらない高さを確保できます。そのため、圧迫感を心配する必要はなく、店舗用途でも天井の高さが大きな問題となることはありません。
また、あとから屋根の高さを変えることもできます。天井を高く取りたい場合には、コンテナを重ねて吹き抜け構造にすることをおすすめします。
コンテナハウス店舗の特徴については、以下の記事でも詳しく解説していますので、併せてご覧ください。
コンテナハウスの店舗はデメリットもあるがそれを超えるメリットも!
コンテナハウスにはいくつかデメリットがありますが、それを上回る魅力も数多くあり、店舗開業にも向いています。そんなコンテナハウスのメリットをご紹介していきましょう。
工期が短い
コンテナハウスは、工場で組み立ててから建築場所に運び込みます。
そのため、近隣住民への配慮や資材を現地に運ぶ必要がなく、工期が短く済むのです。
電気やガス、設置などの基礎工事は必要になりますが、現地での作業工程が少ないため、気象状況によって工事が遅れてしまうリスクを軽減できます。できるだけ早く開業を進めたいという方に得策です。
自由度が高い
コンテナハウスは箱型ですが、実際には設計の自由度が高いこともメリットです。
コンテナの内部を区切るだけでなく、複数のコンテナを連結させたり重ねたりして、立体的に配置することもできます。また、異なるコンテナを並べたり、必要に応じてあとからコンテナを増やしたりすることも可能です。新規にコンテナを発注する場合、コンテナのサイズも注文できるので、さらに自由度が広がるのです。
窓や扉の設置や塗装の色も自由に選べるので個性を出せますし、さまざまな店舗に利用できます。一般の建物とコンテナハウスを組み合わせて配置する方法も注目されているので、ぜひ試してみましょう。
ビジュアル面で注目を集めることができる
コンテナハウスは、コンテナ特有のインダストリアルなビジュアルが特徴です。一般の建築物とは異なるインパクトがあり、新しいジャンルの建築物ともいえます。トレンド性が高いため、ショップやカフェなどの用途にも人気です。
また、塗装やレイアウトのデザイン次第で、レトロ風や現代風、無骨なイメージなどさまざまな表現ができます。コンテナハウスが建っているだけで人々の注目を集められるので、集客にも効果的です。近年では、SNSを利用したプロモーションを利用して集客に成功している例も見られます。
コンテナハウスで店舗を開業するためのポイント
コンテナハウスで開業するにしても、申請書類の提出や必要な資格などがあるため、無断ではじめられません。ここでは、コンテナハウスで店舗を開業するためのポイントをふたつ紹介します。
開業に必要な資格を取得する
飲食店の開業には、自治体指定の講習を受講して「食品衛生管理責任者」の資格を取得する必要があります。また、集客規模30名以上の店舗なら「防火管理者」の資格も取らなくてはいけません。
飲食店の開業に必要な届出や手続きは、以下の記事でも詳しく解説していますので併せてご覧ください。
開業資金を用意する
コンテナハウスでの開業には、資金が200万円程度かかります。費用の内訳には、コンテナハウス本体の値段や基礎工事、電気工事、設備工事などさまざまです。きちんと初期費用を計算し、資金に余裕をもってから開業しましょう。
開業資金を用意する方法には、シンプルですが貯金をする方法がベストです。手っ取り早く用意したい場合は、金融機関から開業資金を借りる方法もあります。しかし、事業が失敗したときのリスクや、そもそも借りられない可能性もあるので注意しましょう。
コンテナハウスで店舗の開業をお考えなら、HIRAKELがおすすめ
コンテナハウスでの店舗開業をお考えなら、おしゃれなコンテナハウスが手に入るHIRAKELをご利用ください。
HIRAKELが提供しているモバイルコンテナはコンテナハウスのような見た目をした店舗です。車輪が付いており、移動可能なため建築確認が要りません。低予算・短納期で、おしゃれなモバイルコンテナをオープンすることができます。
また、「開業に不安がある」「お試しで始めてみたい」といった方はHIRAKELレンタルを検討してみてください。安価で本格的なモバイルコンテナをレンタルできるサービスで、レンタル料金は1日間レンタルで49,500円(税込)から利用ができます。
まとめ
コンテナハウスでの開業には、いくつかデメリットがあります。しかし、一般のお店よりも気軽に始められる点や移転ができる点などは、大きなメリットといえるでしょう。
コンテナハウスで開業を考えている方は、メリット・デメリットを把握したうえで、計画的に開業しましょう。
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