コンテナハウスに必要な厨房機器|費用はどれくらいかかる?

コンテナハウスで飲食店を開業するためには、一般的な飲食店と同様に厨房機器を揃える必要があります。しかし、どのような厨房機器が必要なのか、どのくらい費用がかかるのか気になる方も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、コンテナハウスに必要な厨房機器や費用について紹介します。コンテナハウスで飲食店を開業したい方は、ぜひ参考にしてください。

コンテナハウスの施設基準は一般的な飲食店と同じ

コンテナハウスで飲食店を開業する場合は、飲食店の施設基準について知っておくことが大切です。コンテナハウスは一般的な飲食店と同じ施設基準であるため、飲食店営業許可や食品販売許可などの届出が必要になります。

そのため飲食店を開業するためには、さまざまな条件が求められている点に注意しましょう。以下、飲食店の施設基準を一部紹介します。

・汚染を防止できる構造または設備、ねずみや昆虫の侵入を防止できる設備であること

・結露しにくく、結露によるカビの発生を防止、換気ができること

・床・壁・天井は清潔さを保つため、容易に洗浄できる材料で作られていること

営業許可を取得するには、上記のほかさまざまな条件が定められています。保健所によって内容が異なることもありますが、詳細は厚生労働省の「営業許可業種の解説」を確認しておきましょう。

飲食店ではお客さまに食べ物を提供する以上、「清潔さ」が何より重要です。条件に定められた施設設備かどうか、厨房機器を揃える前に把握しておきましょう。

出典:「営業許可業種の解説」(厚生労働省)

コンテナハウスに必要な厨房機器

コンテナハウスといっても、一般的な飲食店と同様の設備を揃える必要があります。水道工事や排水工事、電気工事などの基礎工事だけでなく、厨房機器を揃えるだけで、およそ200〜280万円程度かかる点に注意しておきましょう。ここでは、コンテナハウスに必要な厨房機器を紹介します。

洗浄設備

料理を盛り付ける食器や調理に使う器具を洗浄する洗浄設備やシンクは重要です。飲食店の営業許可を受けるためには、基本的に2槽以上必要といわれています。

食器洗浄機を用いれば1槽でも認められる場合があるため、管轄の保健所に確認してみるとよいでしょう。シンクは、槽の数によって「一槽シンク」「二槽シンク」「三槽シンク」と呼ばれています。

また、まな板を入れて魚介類を調理しやすい「舟形シンク」、茹でたそばを冷やすための「そばシンク」など、用途に特化したタイプのシンクもあるため、提供する料理のジャンルによって検討してみるとよいでしょう。

保健所が提示している槽の大きさの目安は「幅45cm、奥行き36cm、深さ18cm以上」です。このように管轄の保健所が提示している基準を満たす設備を揃えるようにしましょう。

また、店舗によっては冷水だけでなく温水が出る給湯器が必要な場合もあります。

食器棚

飲食店には衛生的に食器を保管できる食器棚が必要不可欠です。また設備基準にも義務付けられているため、営業許可を取るためにも食器棚はきちんと設けましょう。食器棚選びのポイントは以下のとおりです。

・扉が付いているか

・食器類をすべて収納できるか

・ホコリがたまらないか

・防錆加工がされているか

保健所の規定に沿った食器棚がどういったものなのかも確認しておきましょう。お店を構えたときに、「すぐに取り出せるか」「ストレスにならないか」など、使いやすさにもこだわることが大切です。

作業台またはコールドテーブル

調理をするためには作業台やコールドテーブルも欠かせません。コールドテーブルとは、作業台を兼ねた冷凍庫・冷蔵庫のことで、スペースを有効活用したい方におすすめです。

特にコンテナハウスは一般的な飲食店と比べてもスペースが限られてくるため、調理スペースを広げるためにもコールドテーブルをうまく活用すると良いでしょう。

またコールドテーブルがあれば、作業台のすぐ下に食材を保管できるため、食材を素早く取り出せるといったメリットもあります。作業効率を上げたい方にもおすすめです。

作業台は使いやすい高さを選ぶ必要があります。作業台が低すぎれば腰を痛めてしまいますし、高すぎれば調理しにくいでしょう。

作業台の高さの目安は、身長を2で割って、5cm足した数値といわれています。つまり身長が170cmであれば、「170÷2+5=90」となり、90cmが理想の高さです。

冷凍冷蔵庫

食材を腐らせないよう保管する冷凍冷蔵庫も重要です。冷凍冷蔵庫のサイズは、必要なものがすべて入るものを選ぶようにしましょう。とはいえ、はじめてコンテナハウスで飲食店を営業する場合は、適切なサイズ選びが難しいかもしれません。

スペースを節約するために小さめのサイズを買ってしまい、「食材がすべて入らない」と後悔するのを避けるためにも、少し大きめのものを選ぶのがおすすめです。ただし大きすぎると電気代がかかるので気をつけましょう。

製氷機

飲食店では飲み物を提供するため、製氷機も必要です。製氷機は夏場と冬場で使用量が異なります。氷を多く使う夏場の使用量を目安に、どのような製氷機を選ぶのか決めましょう。製氷機選びには、製氷機のタイプと製氷能力の2点に着目して選んでみてください。

【製氷機のタイプ】

・アンダーカウンタータイプ:作業台やコールドテーブルなどの天板の高さを揃えられ、天板部分を作業スペースにできるタイプ。

・スタックオンタイプ:氷の用途や使用料に応じて製氷量をカスタマイズできるタイプ。

・バーチカルタイプ:氷を取り出しが簡単で、腰をかがめることなく作業できるタイプ。

・スライド扉タイプ:氷を取り出す扉が横開きのスライド式であるため、スペースを取らないタイプ。 座席の数に応じて製氷能力を選ぶのもおすすめです。

【製氷能力】

・16席程度:25kg

・23席程度:35kg

・30〜35席程度:45〜55kg

・43〜50席程度:65〜75kg

コンテナハウスの厨房はドライキッチン?ウェットキッチン?

飲食店の厨房には「ドライキッチン」「ウェットキッチン」の2種類あります。 ドライキッチンとウェットキッチンにはそれぞれ特徴があるため、ここでしっかりと押さえておきましょう。

ドライキッチン

ドライキッチンは床面を乾燥した状態に保った厨房のことです。乾燥していると雑菌の繁殖を抑えられ、衛生的にもよいとされています。

中華料理店のように油を多く使うお店には適していませんが、カフェや軽食店ではおすすめです。ドライキッチンは工事費用が安く、衛生面にも長けているメリットがあります。

しかし、床が濡れてしまった場合はきちんと業務用掃除機を使用したり、換気したりして乾燥を維持しなくてはいけない点に注意が必要です。またウェットキッチンよりも耐用年数が短いことにも注意しましょう。

コンテナハウスの厨房は、ドライキッチンを用いるのが一般的です。

ウェットキッチン

ドライキッチンとは反対に、床に防水工事を施し、水を流して掃除をできるようにした厨房が「ウェットキッチン」です。水を撒きながら掃除できるため、掃除しやすいメリットがあります。油を多く扱う中華料理店やフライヤーを使う飲食店におすすめです。

しかし、ドライキッチンと比べて工事費用が高い点には注意しましょう。また濡れていることによって菌が発生しやすい点もデメリットです。毎日丁寧に掃除し、衛生面に気をつける必要があります。

まとめ

コンテナハウスで飲食店を開業する際は、保健所の定めた施設基準に従って厨房機器を揃える必要があります。基本的には通常の飲食店と同様に厨房機器を揃えなくてはいけないため、目安として200〜280万円程度かかる点に注意が必要です。

開業する前に、飲食店のジャンルや予算などをきちんと考慮したうえで厨房機器を選びましょう。

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