飲食店などの店舗をスタートさせるのに最適なコンテナハウスですが、基本的には、規格サイズがあります。「決まったサイズがあるなら自由に広さは選べないの?」と思う方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。
ここでは、コンテナハウスのサイズや費用感に加え、自由な広さにできるコンテナハウスの使用例を紹介します。
目次
コンテナハウスの基本的なサイズは2種類
コンテナハウスの基本的なサイズは、20フィートと40フィートの2種類です。「フィート」と聞いても日本人には馴染みがなく、具体的にイメージしにくいでしょう。以下にそれぞれのサイズをまとめました。
20フィート | 40フィート | |
長さ | 6.058メートル | 12.192メートル |
幅 | 2.348メートル | 2.348メートル |
高さ | 2.591メートル | 2.591メートル |
面積 | 14.2平方メートル | 29.7平方メートル |
坪 | 4.29坪 | 8.9坪 |
畳 | 7.7畳 | 16.2畳 |
基本的なサイズがこの2種類とはいえ、あくまでも規格サイズなので、会社によっては12フィートほどの小さなコンテナを用意していることもあります。
「ハイキューブサイズ」という、規格サイズのコンテナハウスよりも約12%サイズが大きい種類もあり、自由な大きさに設計できることもあります。
サイズ別コンテナハウスの費用
コンテナハウスの費用は、サイズによって異なります。また、中古か新品によっても価格は変動しますが、一般的な価格相場は以下のとおりです。
12フィート | 16万円~ |
20フィート | 18万円~ |
40フィート | 28万円~ |
ただし、この費用はコンテナ本体のみの相場であり、店舗やオフィスとして利用する場合は、基礎工事や内装なども入るため300万円程度の初期費用がかかります。
また、外壁材やドア、サッシなどにもこだわると、費用は大きくなるでしょう。特に店舗として利用する場合は、内外装デザインにこだわる方も多いため、複数社の見積もりを取って費用を確認しておくと安心です。
さらに、業者によっては、輸送費でも大きく費用がかかる場合があります。細かく見積もりの内訳や仕様書を発行してくれる業者であれば、何にいくら費用がかかっているのかが明確になるでしょう。
自由な広さに!コンテナハウスの使用例
コンテナサイズには規格サイズが2種類あると紹介しましたが、使い方によっては自由な広さを確保できます。
規格サイズよりも広いスペースがほしいと思っている方は、ぜひこれから紹介する使用例を参考にしてみてください。
コンテナを組み合わせてより広い空間に
四角い箱のコンテナをいくつか組み合わせれば、自由に広い空間を確保できます。イメージとしては、コンテナを並べて、くっついている壁を取り除き、ひとつの空間を作る方法です。壁を取り除くことで、コンテナからコンテナへ自由に行き来できます。
壁を取り除くと、その分コンテナハウスにダメージがあるのではないかと心配する方も多いかもしれませんが、強度が損なわれることはありません。
しかし、注意点がひとつだけあります。それは、柱梁が連結部分から見えてしまうことです。オフィスとして利用する方はあまり気にならないかもしれませんが、店舗として利用しようと考える方は、少し気になるかもしれません。
柱梁をセンスの良いデザインのひとつと捉えられるか、マイナスに捉えられるかは、全体のデザインにもよります。店舗を構える際は、柱梁が見えることを見据えて、全体の出来上がりをイメージしてみましょう。
2階建てや3階建てにすることも
コンテナハウスを設置する土地によっては、それほどスペースがなく、広いスペースを確保したいけれど横にコンテナを並べるのは難しい場合もあるでしょう。そんなときは、コンテナを積んで2階建てや3階建てにすると、スペースが広げられます。
コンテナハウスに使用できる建築専用のコンテナは高い強度をもつため、縦に組み合わせることもできます。
コンテナハウスを店舗として使用する場合は、1階を店舗として使って2階を倉庫や在庫スペースにするなど、上下で使い分けをするのも良いでしょう。
コンテナハウスを活用したオシャレな店舗作りについては以下の記事でも詳しく解説していますので、併せてご覧ください。
コンテナハウスで飲食店を開業する際の注意点
コンテナハウスは、内外装やスペースを自由に設計できることから、飲食店をスタートさせるのにも向いています。
しかし、飲食店を開業する際には、注意しておかなければならない事項もありますので、あらかじめ知っておきましょう。
スペースを有効活用する
飲食店を開業する場合は、小規模のスペースから始めたいという方も多いでしょう。コンテナハウスのサイズが小さければ、その分、初期費用も安く抑えることもできます。
しかし、20フィートほどの小さなコンテナハウスで飲食店をはじめる場合には、無駄なスペースを作らないように空間を有効活用する必要があります。
飲食店では、テーブルやイスなどお客さんが座るスペースのほかに、調理スペースはもちろん、お手洗いのスペースも考えなければなりません。
営業に必要な設備を入れて、どれくらいのスペースが確保できるか、しっかりと検討する必要があります。
飲食店に必要な条件を満たす
コンテナハウスで飲食店を開業するときには、通常の飲食店と同様に、食品衛生責任者の資格が必須です。また、30人以上の収容規模である場合には、防火管理者の選定もしなければなりません。
手軽に飲食店を開業できるとはいえ、食品営業許可申請や開業届など、基本的な届け出などは、通常の飲食店と同じ基準であるため、開業前に何が必要かを調べて準備しておきましょう。
飲食店開業に際し必要な資格等については、以下の記事でも詳しく解説していますので、併せてご覧ください。
コンテナハウスで飲食店の開業を目指しているなら、HIRAKELをご活用ください。HIRAKELでは、コンパクトな形のコンテナ型屋台をレンタルできるサービスを展開しています。
月額でレンタルできるので、営業形態に合わせて費用を安く抑えることが可能です。さらに、HIRAKELオーダーでは購入も可能です。
これから飲食店をスタートさせるなら、ぜひ、初期費用が抑えられるHIRAKELにご相談ください。
まとめ
コンテナハウスには、基準になるサイズはありますが、組み合わせによっては自由に広さを変えられます。飲食店を開業するときにも、自由に設計できるコンテナハウスはとても有効な手段です。
しかし、基礎工事や輸送費も入ると、300万円以上初期費用がかかるので、費用をできるだけ抑えたいという場合は、HIRAKELレンタルを検討してみましょう。