屋上にプレハブ小屋を設置できる?DIYで増築可能?

「屋上にスペースがあり、有効活用するためにプレハブ小屋を設置したい」「部屋を増やしたいが、屋上にプレハブ小屋を増築できないか」など、考えている方も多いのではないでしょうか。

プレハブ小屋は比較的組み立てやすく、工期が短いため、増築する手段としてはおすすめです。しかし、屋上に設置するとなると、さまざまな条件をクリアしなければなりません。

今回は屋上にプレハブ小屋を設置できるのか、建築基準法の観点も踏まえて解説します。

屋上にプレハブ小屋を設置できる?

柱や屋根があるプレハブ小屋は建築物とみなされるため、基本的には建築確認申請が必要です。建築確認申請とは、建物が建築基準法に適合しているかどうかを審査するものです。工事に着手する前に、申請書類を確認検査機関や特定行政庁に提出します。

審査の結果、建築基準法に適合していると判断されれば確認済証が交付され、屋上にプレハブ小屋を設置可能です。しかし、プレハブ小屋が建築確認申請に通る確率は低いといえます。なぜなら、強度の問題や高さ制限などで、屋上にプレハブ小屋を設置するのは危険とみなされるためです。

次項で、屋上にプレハブ小屋を設置するのが難しい理由について解説します。

屋上にプレハブ小屋を設置するのが難しい理由

屋上にプレハブ小屋を設置する際は、建築基準法を守る必要があります。ここでは、建築基準法の観点も踏まえつつ、屋上にプレハブ小屋を設置するのが難しい理由について解説します。

屋根の強度

屋上にプレハブ小屋を設置する場合、屋根に十分な強度が必要です。プレハブが部屋タイプのものだと、重さが100kg/㎡を超えます。プレハブが3坪以上の広さだと1tを超えるため、強固な屋根でないと重さに耐えきれません。

また、重いプレハブ小屋を設置することで建物自体の強度が下がり、地震や強い風によって屋根が倒壊してしまうおそれもあります。

重量鉄骨造で作られた強固な建物であれば、1tを超えるプレハブ小屋でも設置できる可能性があります。ただし、一般住宅で軽量鉄骨造の場合は、プレハブ小屋の設置は難しいといえるでしょう。

高さ制限

建築基準法では、地区や地域によって建物の高さに制限を設けています。これは、前面道路や隣地の日照、採光、通風を確保するためです。

低層住居専用地域の絶対高さ制限の場合、建物の高さが10m以下あるいは12m以下に制限されます。ほかにも建物の高さ制限には、道路の日照や採光などに支障をきたさないための道路斜線制限、隣地の日照を考慮するための隣地斜線規制などがあります。

このように高さ制限のルールは厳しく、一般的な2階建て住宅の場合、プレハブ小屋の設置が法律違反になるでしょう。ただし、2階がない平屋の場合は、プレハブ小屋を設置できる可能性があります。

風の影響

屋上に設置したプレハブ小屋が、強い風に耐えられるかどうかも重要です。屋根の上は、風の影響を強く受けてしまいます。プレハブ小屋をただ置いただけでは、台風が来た際に倒れてしまうおそれがあり、非常に危険です。かといって、ワイヤーなどで縛って固定するだけでは不十分です。

そこで、プレハブ小屋を屋上に固定する工事が必要となります。屋上や屋根の一部を壊し、プレハブ小屋と接合することになりますが、その工事を実施するのは容易ではありません。

部材を運ぶ手段

建物の高さ制限や屋根の重量、風の影響などがクリアできたとしても、部材を運ぶのが難しい点にも注意が必要です。プレハブ小屋は、パーツとなる部材を工場で製造し、それを現地に運んで組み立てて完成させます。しかし、その部材を屋上に運ぶのは容易ではありません。

屋上につながる階段があり、簡単に移動できるのであれば問題はないでしょう。ただし、階段がなく、梯子で移動するしかない場合は部材を運ぶのが難しいとされ、設置工事を断られる可能性もあります。

上下水道

プレハブ小屋を部屋として使う場合には、水道や電気などのインフラも考える必要があります。電気は屋外から配線を回すだけで済みますが、上下水道を設置する場合は、配管の延長工事が必要です。

配管工事では、壁や屋根の一部を壊すことになるため、工事にかかる期間や費用は大きくなります。工事の規模によっては、プレハブ本体の購入価格を超えてしまう可能性もあるでしょう。

DIYでプレハブ小屋を増築できる?

倉庫サイズの簡易的なプレハブ小屋であれば、自分で作りたい方も多いでしょう。しかし、DIYで作ったプレハブ小屋であっても、屋根・柱・壁があれば立派な建築物に該当するため、建築基準法にしたがう必要があります。

たとえ建築確認申請が不要な物置サイズのプレハブ小屋であっても、屋上に設置する場合には危険がともないます。風でプレハブが転倒し、屋上から落下すれば大きな事故につながるでしょう。かといって、DIYの場合はプレハブ小屋と屋上を固定する工事をするのが困難です。

安全にプレハブ小屋を設置するためにも、リフォーム会社や建築士などの専門家に依頼しましょう。

屋上のスペースを有効活用したい場合は『HIRAKEL』がおすすめ

屋上に空きスペースがあり、有効活用したいと考えている方も多いのではないでしょうか。とはいえプレハブ小屋を増築するのは、建築基準法や工事の観点から実現は難しいといえます。

そこでおすすめしたいのが、HIRAKELオーダーのモバイルコンテナです。モバイルコンテナは建築確認が不要のコンテナハウスです。移動や組み立てが簡単にできることから、主にイベントやマルシェなどで活用されています。

扉収納時は幅約2.0m×奥行約1.4mで、扉オープン時は幅約3.7m×奥行約2.3m、重量は約230kgです。重さの面でも、プレハブ小屋より設置しやすいといえます。

また、見た目のデザインもおしゃれで、個性的なお店を開きたい方にもぴったりです。カラーやロゴマークなどの装飾、素材やサイズ感も自由にオーダーできるため、オンリーワンのコンテナハウスが設置できます。

HIRAKELオーダーのモバイルコンテナは最短60日で納品でき、料金の目安は約120万円です。プレハブ小屋を設置するよりも安価で済むため、ぜひ検討してみてください。

まとめ

屋上にプレハブ小屋を設置することは、不可能ではありません。しかし、プレハブ小屋は基本的に建築物とみなされることから、屋上に増築する場合には、建築確認が必要です。

また、プレハブ小屋を設置するには屋根の強度や高さ制限、風の影響、どうやって部材を運ぶかなど、難しい課題が多くあります。仮にその課題をクリアできたとしても、電気や上下水道のインフラを整える場合には工事が必要となり、膨大な費用がかかるでしょう。

このように屋上にプレハブ小屋を設置するのは現実的には難しいといえますが、条件を満たせば可能です。増築したい場合はリフォーム会社や建築士に一度相談してみてください。

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